バレンタインの日におかしな事故

夜の1時間や1時間半のレッスン以外は
日々部屋にこもっていることが多い。

ダンスの練習やSNSの動画を作ることは、
ここ2年で毎日の日課の様になった。
既に最初の頃より苦でもなく楽しみとなっているが、プロフェッショナルとしての気持ちを注いでいる。

今日はバレンタインデーだったので、
ご褒美としてゆっくりしてみようかと考えた時、以前にLINEから送れるスタバのドリンクチケットを友人からもらったことを思い出した。それを使おう!

さて、スタバといえば近くだと三条烏丸にも、五条通りにもあるのだけれど、ここは気分を変えて平安神宮前に出来たロームシアター内のおしゃれなお店を選んだ。

事故は、東山の駅から少し遠回りして歩き、
新しい京セラ美術館と京都市動物園の間の道で
起こった。

大きな犬と、それに比べるとぬいぐるみの様に小さい犬を連れたおじさん。夕方で少し暗かったけど、大きい犬は薄茶かチャコールグレーの少し毛足の長い美しいタイプ。小さい方が白いぬくぬくとした服を着ている明るい茶色の犬だったと思う。

わざわざ動物園の前を通ったのは動物が好きな私がなんとなくその気配を感じたかったからだと思う
あの動物園の独特の匂いがし、鴨がフラミンゴ又はフクロウが鳴いた様な声を聞いて少し安心した様な気持ち。
後で聞けば45kgもあった大きな犬と小さな犬のコンビに、いつもの様に「かわいー、大きいー」となどと言ったことから、ちょっとその飼い主さんと立ち話になった。

犬は、犬が好きな人のことはよく分かる。
小さな犬は私にべったりくっついて、寒さでブルブル震えていた。撫で回すと飼っている猫と比べて体が硬い。

なるほど、おじさんは毎日3キロ散歩させているそうだ。小さいのに筋肉質でたくましい。

一方大きな犬は、また愛嬌があり話している2人の周りをルンルンと楽しそうな足取りで歩き回っている様子だった。

ハグできるよ、とおじさんはリードを外した。
…へー、外すんやー、、?
自分の胸をぽんぽんとたたくとそこに飛び込んでくるというやり方。やり方を見せてもらった。

それが、あっという間に、ぽんぽんねぇと思ったくらいの瞬間に大きな犬は私に飛びかかり、
ハグどころかその美しい鼻先で左目に一撃パンチをくらった。 犬は悪くない。

きゃーか、ぎゃーか。
一応…ビジュアルありきのダンサー、
ちょっと、、、私の顔大丈夫かな、、、?

ふいのアクシデントに何だか結構笑いながらも、
眼は…うん大丈夫よく見えると確認。
でも結構ズンと痛い、目の周り。。

えーと、大丈夫ですか?
と少しやばいかもと思っていそうなおじさんに笑顔でそそくさとサヨナラを告げ足はスタバへ向かっていた。
かわいい犬たちに手を振ったか覚えていない。

2月14日、雪の降る様な寒さは過ぎていたが
外気の寒さが目にアイシングの役に立っていると
信じたかった。

スタバのチケットは500円、
それより安いものを頼むとお釣りが出ないそう。
フラペチーノなどの冷たい飲み物は普通500円を越えるのでそれを頼む人が多いみたいだけど、
手が悴むほどの寒さの今日はやっぱり温かいものを。

ほうじ茶ラテに生クリーム追加という、スタバの親切なお兄さんに教えてもらった技を使い注文完了。

でも、気持ちは顔を、目を心配している。

ドリンクの待ち時間トイレへ走った。
鏡でまじまじと見た私の左目は
さっきの一撃パンチで出た涙で
メイクは落ちているもののちょっと赤いくらい。
よかったー、、
これくらいならいつものファンデーションで
ごまかせる。

静かにスタバへ戻った時には、落ち着いていて
お店に入った時忘れていたアルコール消毒のスプレーをして更に安心した。

淡い色、ほろ苦い香りのほうじ茶ラテの表面は
ぐるりと白い生クリームで覆われていた。
名前の印象より甘さ控えめで、一瞬のざわついた気持ちを沈め、優しくのどを潤した。

明日青あざの殴られた様な左目をしているかもしれない…それでも今日のことは平坦だった日々へのちょっとしたいいアクセントだったかもしれない。

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